キミの一番になりたい

 
こんなの告白しているようなものだ。


颯も私の思わぬ発言に目を大きくしている。


でも私の気持ちは変わらないし、これが本当の気持ちだから。




「ありがとな」



颯の言葉にちょっとハニかんで応えた。






その後体温計を確認すると熱が38度7分もあって、私は颯をおとなしく寝かせて部屋を出る。



ふぅ。

早く薬飲ませないといけないし、急いで作らなくっちゃ!



「台所借りまーす」



誰もいない部屋に向かって私は小声で頼むとお粥を作り始めた。















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時刻はもう夕方の5時をさしている。


外は一番星がひと足早く輝き始めていた。



昼間の暖かさも夕日が沈んで今では冷えていて、街では上着のポケットに手を入れる人やお互いに寄り添い合う人たちでいっぱいだった。