キミの一番になりたい

 
「じゃあな」


「うんっ!送ってくれてありがとう」



家の前まで来ると颯は踵を返して去っていく。


何か一言言いたい。



門のドアを押す手を止めて颯を振り返る。




「明日からテスト頑張ろうねーっ!」



私は大きな声で背中に向かって叫んだ。


颯は振り向かず右手をヒラヒラと振る。




いよいよ明日からテスト開始。


颯には頑張ってもらいたい。



もちろん私も頑張るつもりだけど。




二、三個の電灯の明かりで暗闇から見え隠れしている姿がなくなるまで、私はずっと見送っていた。


















そして当日。


お互いに着々と問題を解いていった。



勉強の成果?が出たのかいつもより手応えを感じていた颯は、私に嬉しそうに報告してくる。


そんな姿を見て私も勉強見てあげて良かったって思った。