キミの一番になりたい

 
「うんっ!」



私に先生が勤まるかわからないけど頑張ろう、私を必要としてくれてるんだから。




前を歩く颯を追いかけて私は走りだした。






そして二人のテスト勉強が始まった。



















――……テスト三日前。



「あれ?颯知らない?」


「えーっ、さっき教室から出てったけど」


「ありがと」



一体ドコに行っちゃったんだろう?


放課後まだ教室に残っていたクラスメイトに所在を聞いた。




昨日の復習テストするから私が戻ってくるまでしててって言ったのに。


どうやら『また』いなくなってしまったみたい。




こんなことがもう二、三日続いていた。




今日もやっぱあそこかな。


階段を上りながら私は思い当たる所へ向かった。