キミの一番になりたい

 
授業に出ないのならここでやればいい。

勉強もできて颯ともいれる。


まさに一石二鳥‼



「ヤダ」


「じゃあ私から出すね?えーっと……」


「ちょ!?おいっ!」




颯が止めるのも無視して進める私にとうとう折れて、私たちは鐘が鳴るまでずっと屋上で勉強していた。












――――――――――
――――――


二限以降はしっかりと授業に出てくれて一安心。


私は集中してノートを写した。





「じゃあ、今日はこれで終わり」



先生の合図とともにみんなが一斉に動きだす。



「永瀬は後で職員室に来るように」



どうかしたのかな?



颯は呼ばれた理由が分からなくて不思議がっていて。


帰る準備をすませると職員室へと向かったようだった。