学校への道のり。
息を吐くたびに真っ白な息が目の前に広がる。
樹木は枯れて裸同然。
雪の降る日さえ回数を増してきていた。
「はぁ~」
学校へ着くと教科書や参考書を手にしている生徒がやたらと目につく。
まあ、しょうがないか。
十二月も半ばとなりもう冬休みかと思うトコだけど、その前に期末テストが待っていた。
三年生は受験で常にピリピリしているし、二年生はこの成績によって進路が左右されるので余裕ぶってはいられない。
私もその一人。
校内のテストで上位にいれば指定校推薦で志望大学に行ける。
一応これまで学年で十番以内には入っていた。
元々天才じゃない私は努力で頭が良くなった口。
部活もしてるけど、言い訳にしたくないから家に帰れば必ず毎日復習は欠かさない。
でも、そんな私でも疲れる時はある。
昨日徹夜したから眠いんだよな~。
なのに大会が近いせいでテスト休みにもならないし。