キミの一番になりたい

 
クスッと笑う颯の意外な言葉に私は聞き返す。




「落ち込んでるみたいだったから。それにもう気にすんな」



心配してくれてるんだ。


なんかちょっと嬉しいかも。




颯の優しさに、今まで心にあったどろどろな気持ちがきれいになっていくようだった。






だけど、



「真穂さんはいいの?」



やっぱり私はそれが気になっていた。




「なんで真穂のこと知ってんだ?」



や、やばいっ!


颯は、私が真穂さんのこと聞いたの知らないんだった。



私は必死になってごまかす。




「そっ、それは颯の中学の友達からぐ、偶然聞いて……ハハハ」



ジーッと怪しむような目で見つめられて冷や汗が出たけど、『そっか』と言って視線を違う方へ向けてくれた。



た、助かったぁ。


私は心の中でホッと安堵した。