キミの一番になりたい

 
段々人がまばらになり、立ち止まっている私たちは少なからず目立っていた。


私は颯の呼吸が落ち着くまでずっと見てるだけ。



私たちの間には微妙な空気が流れていた。





「なんでいなくなったんだよ」



颯は怒った口調で私を見据える。




「だって……」

「待ってろって言ったよな?かなり捜したんだぞ」


「……ごめんなさい」




言い訳しようにも嫉妬してたなんて言えないし、颯の最もな台詞に謝るしかなかった。


今の私は颯に迷惑をかけてしまったという事実しかない。



シュンとした顔をしていると、『はぁ~』と大きなため息が聞こえて頭をガシガシとやられる。





「ちょっ!?髪っ!」



慌てて颯の手を払い除けてボサボサになった髪の毛を直す。




もう!せっかく可愛くしてきたのに。


ちょこっと頬を膨らませて私は颯を見上げた。






「やっと元気出たみたいだな」


「へ?」