キミの一番になりたい

 
メリーゴーランドの前まで来て辺りをぐるっと見渡した。


圭太は確かこの辺って言ってたはず。



暗くてよく見えない中必死で颯の姿を捜した。




どうしよう。もうここにはいないのかな?


もうダメなのかな?



さっき拭った涙がまた溢れて視界が歪んでく。





その時。


「捜したっ……」


「ッ!?颯っ‼」




掴まれた肩を後ろに引き寄せられ、されるがまま振り向く。


颯がハアハアと息を切らし額からは汗が出ていて、走り回っていたのがうかがえた。




居た……


本当に私のこと捜していたの?


真穂さんと帰ったんじゃなかったの?




聞きたいことは山ほどあるのに言いたいことは何も口からは出ない。


スッとハンカチを目の前に差し出す。




「サンキュ」



受け取って汗を拭う姿をただ黙って見ていることしかできなかった。