キミの一番になりたい

 
周りの人もちらちらと見ているばかりで助けてくれる様子もない。


もう一人も私の背中を押してきたので、男二人の力にかなわず私はズルズル引きずられていく。



「ちょっ!?……ヤッ!」



私は思い切って手足をばたつかせて抵抗した。







「離してやれよ」




――……えっ。



動作を止め顔をゆっくり上げると男の手を掴んでいるのは、



「け、いた?」



いつもの明るい笑顔はそこにはなく、鋭い目つきで男を睨んでいる圭太。





「離せよ」


「はぁ、何なんだよお前。邪魔すんなよ!」



男が掴まれた腕を振りほどこうとするけれど、圭太は全く離そうとしない。


それどころかさらに力を強める。




「イテテッ!?」


「離せって言ってんだろ‼」




今まで見たこともないような顔と低い声で圭太は相手を押さえつけた。