次の日、

いつものように学校へ行くと下駄箱で理乃に会った。



「莉子、おはよっ。今日はやけに早いじゃん」


「うん……なんか早く目が覚めちゃって」




屋上での事が気になってあんまり眠れなかった、なんて理乃には言えないよね。


眠たそうな顔なのをバレないようにして適当にごまかした。



あれ?それを言うなら理乃だって……


「理乃は?いつもこのぐらいに学校に来てたっけ?」



確か理乃の家は学校から近いから、来るのギリギリだったような。



「へ?あっ、まあ……ね」



はっきりとした答えを出さず、笑ってごまかしてる理乃。


何か怪しいな、かなり動揺してるし。





「莉子ーっ!」


理乃の怪しさの理由を顔をしかめて考えていると、ふいに呼ばれた。


呼ばれた方へ振り向くと圭太がこっちに向かって走ってくる。