「ただいま~」
って誰もいないんだっけ。
玄関の鍵をかけて靴を脱ぐ。
真っ暗だった家の電気をつけまくり、リビングにバックを置いて私は晩ご飯の支度を始めた。
私の両親は共働きで家にいないことが多い。
だからこんな日も当たり前。
兄が一人いるけど東京の大学に通うため向こうで一人暮らし。
まあ、たまに心配して連絡くれるんだけどね。
さーて、
今日はオムライスにでもしよっかな~。
フライパンを火にかけているとある事を思い出した。
そうだ私、慌てていて聞くのすっかり忘れてた。
あの紙ヒコーキ飛ばしていたの永瀬君なの?って。
でも、あそこにいたのは永瀬君だけだったっぽいし。
また屋上行ったら会えるかな。
教室だと理乃もいるし、みんなもいてちゃんと話せなさそうなんだもん。
私は食べおわった食器を洗うと自分の部屋に行った。
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