その後、簡単なアトラクションをいくつか乗ったりして私たちは時間を過ごした。




「今度はここ入ろうぜ」


「え"……ここ?」




颯が指差す先にはお化け屋敷。


他のアトラクションとは少し離れていて、いかにも怖そうな雰囲気が出ている。




うぅ、私こういうの苦手なんだよなぁ。





「怖い?」



さっきとは逆にニヤッと笑ってこっちを見てくる。




「べ、別に怖くなんかないもん」



何だかそれが悔しくて私は強気に出た。




「ふーん。なら入ろうぜ」



一瞬怪しむような目で見られたけど、颯は私の手を引いて中に入っていく。





ギィィと、扉は不気味な音をたてて開いた。



~~っ。やっぱ怖い。


だってここのお化け屋敷って怖いって有名なんだもん。