はぁ~、失敗したなぁ。
私は諦めて【また学校でね!】とだけ送った。
部屋の時計を見るとすでに0時を回っている。
日曜日があるんだからこんなに落ち込んでいてもしょうがない。
早く寝よう。
そう思ってベッドに潜り込んで私は目を閉じた。
――……そして今に至る
榴ヶ崎動物公園に着くと、入り口で颯と理乃が一緒にいるのが見えた。
「理乃、颯、おはよう」
私たちは小走りで二人に近寄った。
「おはよう。圭太クンも」
理乃はお目当ての圭太に笑顔を向ける。
今日は気合いを入れてきたみたいで、いつも履かないミニスカートや髪を巻いたりしていた。
「おっす。嶋谷も永瀬もよろしくなっ!」
圭太はそれには気づいてないみたいだけど。



