キミの一番になりたい

 


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家に帰り急いで鞄を机へ放り投げると、私は早速颯にメールをした。




【こんばんは、莉子です。日曜日は10時に榴ヶ崎動物公園入口に待ち合わせだって♪
とっても楽しみです☆
当日はよろしくね!】



こんな感じでいいかな。


久しぶりなので送信ボタンを押すのでさえ戸惑ってしまう。



たかがメール一通、されど一通。


何回も何回も確認した後軽く深呼吸して、



「よし!」



親指で勢いよく押した。


画面には『完了』の文字が出て、送れたことに安堵のため息が出る。



いったい告白の時の勢いは何だったのか。


こんなウジウジしてる自分とは大違いだ。



フラれたことでやっぱ無意識の内に一歩引いちゃってるのかな。





「あーあっ!」



ダメさ加減にうんざりして思いっきりベッドにダイブした。