キミの一番になりたい

 
「じゃあ、颯には日曜日のこと後でメールしておく」


「うん。ついでにいろんな話もするんだよ?」



本当に理乃ってば抜かりないんだから。




「了解ッ!」



私は力強く返事をした。




「あ、後さ……」



私は気になっていたことを口にした。




「颯と圭太って仲良いの?」




圭太の試合を見に行った日、家に帰ると圭太からメールで【颯のことは大丈夫だから。】って来た。



だから不安もあったけど私も今は気にしないようにしていた。


たぶん知り合いなんだろうとは思うけど。





「莉子、知らないの?二人とも一年の時同じクラスだったんだよ。だから平気でしょ?」


「そうなの?知らなかったよ」



だから颯もそのことについて何も言わなかったんだ。


私は納得して頷く。




「じゃあ、圭太のことは頼んだからね?」


「うん。任せて!」



そう言って理乃はガッツポーズした。



このメンバーで初めて出かけることに多少の不安はあるけど、この時私は楽しみに感じ始めていた。