「ホントに?」
「ああ」
まさかこんなにもあっさりとOKしてもらえると思っていなかったので私は驚いた。
理乃は喜んで、颯に見えないようこっそりと私にピースをする。
「じゃあ、詳しくは莉子がメールするから」
「へ?わ、私!?」
まさかと思って理乃を見る。
「だってアドレス知ってるんでしょ?それぐらいやりなさいよ」
うっ……
理乃の凄みに怯む。
「わかった」
「永瀬もそれでOK?」
「あぁ」
それだけ答えて席を立って帰ってしまった。
「後は、圭太クンだけか」
颯の後ろ姿を眺めながら、理乃はもう一仕事だという勢いで腕まくりをする。
もう!
理乃ってば強引なんだから‼



