はぁぁ?
危うく口に含んだミルクティーを吹き出すところだった。
「ダ、ダブルデート!?」
意味不明なことを言いだす理乃がわからない。
「そう!
四人でって誘えば永瀬も気やすいでしょ?」
「う~ん」
でもダブルデートって男女二人ずつのカップルってことでしょ?
「後の男子一人誰が行くのよ?」
理乃だって彼氏はいないはず。
「だから、私と莉子と永瀬と圭太クンの四人」
「けっ、圭太?」
驚きすぎて食事どころではない。
箸を一旦置いて理乃を見る。
「なんで圭太が出てくるのよ」
「えぇっと、それは……」
私の問いに明らかに動揺を見せる理乃。
だけど私の真剣な顔に諦めたらしく、ハァとため息を吐いた後話しだした。



