小さい頃から続けているサッカーだもんね。


見てるとすごく生き生きしているのが私にもわかる。





「皆の所に戻らなくていいの?」



まだ終わったようには見えない雰囲気に私は気になって問いかけた。




「ん?今休憩時間だから大丈夫」



全く気にしていない様子でしれっと答える。


おいおい。休憩なら向こうでゆっくり休んでいなよ。


さっきまでずっと走ってたんだからこっちまでわざわざ来ることないのに。




私の呆れている様子に気づいてか、圭太がニッコリ笑う。





「せっかく二人が来てくれたのに話さないのも悪いじゃん?
なっ、嶋谷!」


「うん!ありがと」




理乃も笑顔で答える。


そりゃ、理乃に答えを求めたら絶対『うん』って言うでしょ。


圭太の事が好きで今日の試合も見に来ているんだから。





「なんか機嫌良くない?」


「そっか?気のせいだろ」