キミの一番になりたい

 
【ただの筋肉痛だよ。慣れない所を使ったから足が痛かったんだ】


【本当か?】


【本当だよ。だから気にしないで】





それから返事が来ず、夕食のため部屋を出ようとした時にスマホが鳴った。




【わかった】


返事はたったそれだけ。


バレなかったのかな。



でも明日は練習もあるし、颯には気づかれないように気をつけないと。






そして私はこの時、嘘をつくと同時にある決心をした。


もし明日リレーで1位になったら私……颯に告白する!


なんか1位になれたらこの気持ちを言えそうな気がするんだ。




そう固く心に誓いながら私は部屋を出た。













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次の日、

いつも通り授業を受けているはずなんだけど……



うぅー、颯の視線が痛い。


なんか私のこと、怪しんでいるみたいだ。


昨日のメールで平気だと思ったのに。