右足首は真っ白な包帯で巻かれてある。
大丈夫だって思いたいけど、やっぱり弱気になっちゃうよ。
そんな気持ちで包帯を見つめている時だった。
またバイブ音がする。
私は机の上にあるスマホを取って確認した。
メールの相手は颯。
【何かあった?】
え?どういうこと?
私は突然の内容にどう返事をしたらいいか迷った。
【別にないよ。どうして?】
さっきの気持ちを吹き飛ばすように気持ちを切り替え、さり気なく理由を聞いてみる。
すると、しばらくして返事が来た。
【足庇ってた】
どうして、颯にはわかっちゃうんだろう。
みんなは気づかないのに。
私のこと見ててくれてるみたいで少し嬉しくなる。
でも、これを認めたら怪我の理由聞かれるかもしれない。
それはどうしても避けたい。



