「うん。先生もしばらくはオッケーだってさっ。階段から落ちたなんて莉子らしいって」
「怪我の理由を考えてくれたのは助かったけど、先生私に酷くない?」
私らしいってどういう意味よ!
納得がいなかい様子を察してか理乃がなだめる。
「まあまあ。とにかく休みはもらえたんだし、感謝しなさいよね」
「はーい」
まあ、そうだよね。
理乃の言葉に仕方なく返事をした。
これで部活の方はなんとかなるだろう。
あとは体育祭のみ。
「リレーも担当の先生に言っておいたよ」
「……へ?」
「だーかーらー、リレーの方も同じような理由言って2、3日休みもらったよ」
あんたは私のマネージャーか!って思ったけど今回ばかりは助かった。
「理乃、ありがとう」
「どういたしまして」
ニッコリ笑ってピースをする理乃。
こんなに迅速に対応してくれるのは理乃ぐらいしかいないだろう。
本当尊敬するなぁ。
なんて感心していたら授業のチャイムが鳴り響いた。