彼からの返信を読んで
私は涙が止まらなかった



拭っても拭っても
溢れ出てくる涙のつぶが
ケータイの画面を濡らす





行かなきゃ



彼に会いに行かなきゃ





私はそう思い
彼のケータイに電話をかけた





『もしもし』



電話の向こうから女の人の声が聞こえる



彼のお姉さんだった
彼の容態や病院を丁寧に教えてくれた