それから私は少しずつ変わっていった





やっぱり苦手ではあるけれど
自分の気持ちを素直に言えるようになった



彼のことばかり考えていた日々からも
少しずつ前に進んでいった





彼のおかげで私は成長できた



幸せな日々をくれた
新しい私をくれた



そんな彼には本当に感謝していた



まだ完全に忘れられたわけではない





今でも街を歩けば彼を探すし
電話がかかってくれば
彼からじゃないかと期待もする



でもそれは
彼にすがる弱い気持ちからじゃなく



素直に彼と会いたい
彼と話がしたいという思いからだった