幼なじみは好きな人。




「ばーか」


片方の手が引っ張られ体制を崩した私は、気づいたら大輔の暖かい腕の中にいた。

「俺、今、超嬉しい」

「なっなによ急に」

抱きしめた手を緩められ少し体を離すと、視線がぶつかった。

大輔がそっと微笑んだ。


「俺と付き合って。…俺の彼女になってくれませんか?」


好きな人にそんなこと言われちゃ、断れないよ。
断らないに、決まってる。
私は、大輔の目を見つめて、笑った。