俺が教師になりたい夢を叶えるのに、留里に支えてもらったように……。 今度は、俺が留里の夢のために力になりたいんだ。 「ちゃんと、勉強して来いよ。」 泣いていた留里が、うなずいた。 「神谷さん…ひとつお願いがあるの。」 「………?」 お願い………? 「あたしが……帰ってきたら……。」 帰ってきたら……? 「ここに…一緒に住んでいい?」 泣きながら無理に作った笑顔で、留里がそう言った。 返事は、もちろん…。 「いいに決まってる……。当たり前だろ…?」