留里のうるんだ瞳に、止まらない感情を押さえた俺が言う。 「塚原先生のことは、気にするな。俺は、バレても構わない。……なぁ……結婚しないか?」 「………………ふぇ?」 俺の突然のプロポーズに留里は変な声をだした。 ………というか、俺。 自分でも驚いた。 無意識に言ってしまった。 ……確かにしたいけど。 この状況では、違うだろ? 一生に一度のことだし。 留里だって、まだ十八になったばかりで、すぐになんて考えてないだろう。 第一、もっと雰囲気あるプロポーズじゃなきゃ駄目だろ?