帰るために車に乗り込んだときに携帯が震えた。 「もしもし?神谷さん。」 留里だ。 自然とニヤける俺。 「おぅ。どうした?」 「あのね、今から会えないかなぁ?」 「今から帰るから寄るよ。夕飯食い行こうか?」 「わぁい。いいの?」 今まで、会うのはお互いの家だけだった。 誰かに見つかるとマズいから。 でも、これからは何処にでも行ける。 留里を色んなところに連れて行きたいと思っていた。