塚原先生と二人で、明日から始まる新学期や、学校の話などしていた。 サバサバしている塚原先生をみて、なんだか俺に好意があるみたいだと自分で思いこんでいたのが、自意識過剰だったみたいで恥ずかしくなった。 何もないなら、それに越したことはないけどな。 そんなことを考えていた。 すると、 「…神谷先生……?」 そう呼んだ塚原先生の声のトーンが、いつもと違うような気がした。 気付いたときには、神谷先生が俺に抱き付いていた。