~こどもの恋愛~それから…1


「ところで神谷君?」

美玖さんが言った。


「留里が、やっと高校卒業したけれど、これからどうする?」


……え?


それは、どういう意味だ?


俺が返事に戸惑っていると…。


「せっかくだから、一緒に暮らすとか?」



……いいんだろうか?俺としては、最高に嬉しい提案なんだけど…。


でも……。


チラッとお父さんの様子を伺うと。


…………やっぱり。


お父さんは、真っ青な顔をして固まっていた。


「でも……」


俺が、口を開いたときに。



「お母さんっ、まだ無理だよっ。」