………タイミング悪いよ…。 「神谷君、お疲れ様。」 留里のお父さんとお母さんだ。 お父さんは税理士事務所を開いていて、普段はとても忙しい人だ。 人の良さがにじみ出していて、俺にも良くしてくれる。 家族を愛し、奥さんに頭上がらないけど、良いお父さんだ。 「こんばんは。お邪魔してます。遅くなってすみません。」 俺たちは、四人でリビングのソファに移動した。 美玖さんが、お茶を淹れてくれる。 しばらく四人で、今日の卒業式のことや、他愛のない話をしていた。