「そうだな。
ここならテントも張れる。」
ギルさんも結構乗り気だったりする。
乗り気じゃないのはやっぱり俺だけだ。
「・・・」
賛同出来ずに思わず黙り込むと、前を歩いていた二人が踵を返して俺の背後に回る。
「・・・?」
何なんだと思って後ろを振り返ろうとする。
バチ─────ン!!!
でもそんな行動は、その音と共に俺の背中に走った強烈な痛みによって遮られた。
思わず背中を押さえてその場にしゃがみ込む。
そしてやっと理解できた。
2人がとんでもない力で俺の背中をぶん殴ったんだと。
「な、何すんですか!!
悪ふざけならやめてくださいよ」
「悪ふざけって•••それ、お前が言うか」
「だったら何で───」
俺がそう言うと同時に
ギルさんは俺の右肩に
リアさんは俺の左肩に
それぞれ手をおいた。


