食事を堪能した後、雪は、琉偉にプレゼントを渡した。

琉偉は、それを見て、とても喜んだ。

琉偉もまた、雪に小さな箱を手渡した。

「開けてみて」
「ありがとうございます、…」

言われるままに、それを開けると、中には、ダイヤのリング。

驚いた顔で、琉偉を見た雪。

「結婚して欲しい。俺には、雪だけだ。一生君を愛し、守っていきたい」

その言葉が、どんなに嬉しかったかしれない。

雪は、涙ぐみ、最高の笑顔を浮かべた。

「私なんかでよければ。宜しくお願いします」

琉偉はホッとして、微笑むと、指輪を雪の左薬指にはめた。

これで幸せになれる。

二人は、そんなことを思った。


だが、そんな二人を見つめる、1人の影があった。