声『あきらを吐き出せよ!
声『なんなだよこいつ!

大学生らしき男二人組はどこで拾ったのかわからない木の棒でゼリー状の化け物をなぐりつける。

ボニョーン!
ボニョーン!

声『なんだよ…
ぶよぶよして効いてないぞ。
声『諦めるな助けないと!

二人は必死に木の棒でなぐる。
ボニョーン!
ボニョーン!

声『こいつさっきより大きくなってないか?

ズボッリ!

ほんの一瞬で男二人はゼリー状のやつに取り込まれしまった。

ゼリー状の怪物の体内でもがく三人組が奈尾と女の目に焼き付く。

声『ゴボゴボ…
声『グルヂ…ゴボゴボ
声『…

女『ねーやばいよ。
助けないと!
助けないと!

奈尾『あれは駄目だ。
死ににいくようなもんだよ。

奈尾はそういって動こうとしなかった。

少しするとゼリー状の化け物の体内にいる三人組はだんだん溶け始めていた。
髪なくなり次に肌も溶けそして骨も見えてきた。

女『うっぷ…
なによあれ…

奈尾『…
行こうここを離れよう。

女『あんなの見たら動けないよ。
女は泣きながら、うずくまりゲロゲロしていた。

奈尾『早くたつんだ!
そしてここから離れないと。
奈尾はそう言うと女の腕をつかみ少したたせる。
そして女をお姫様抱した。

奈尾は女をお姫様抱っこしながら早足でその場をたちさった。