「桜、忘れ物ない?」
「うん。大丈夫だよ」
「お友達たくさん作るのよ!」
「それ昨日も言われた!大丈夫だってばっ!」
「気をつけるのよぉ〜!」
泣きながら私のことを見送るお母さん。
危なっかしいからって...私だって今日から花の女子高校生!
運命の人と結ばれて、お母さんとお父さんのように幸せになってやる!
「まずは友達作りだよね!」
私はどんな人に会えるか楽しみに走って行った。
「んんっ...?」
スマホの地図を見ながら学校へ行こうとしたんだけど...
「んんんっ...?」
いつの間にか知らないところに来ちゃったみたい...!
もう一度ちゃんと地図を見てみる。
横にしたり、一回転してみたり...
それでもやっぱり学校が分かんなくて
「どうしよう...。迷子になっちゃった」
中学とは違う県だから、私にとってはどこもかしこも知らない土地。
そんなところに一人でいていつの間にか不安ばかりが頭を埋め尽くした。
「どうしよう...」
悩んで、私がそろそろ泣きそうになっている時
「どうした?」
後ろから、男の人の声が聞こえた。
人が大変な時に話しかけないでよっ!と思って振り返ってみると
「私と同じ高校の人...?」
その人は自転車を降りて、私の近くまで来てくれた。
「...迷子か」
はぁと短いため息をつくと「たまに居るんだよな、すっげー方向音痴なやつ」とジロッと私の方を見るので
「わっ、私だって好きで方向音痴になったわけじゃっ..!」
顔を真っ赤にしながらも反論した。
「ふっ...そんなの分かってるよ。ほら、案内してやるから一緒に行こうぜ」
そう言って、フワッと笑う男の人はとっても素敵で
ドキッ...
「...?は、はいっ!」
私の知らない胸の高鳴りが聞こえた。
「うん。大丈夫だよ」
「お友達たくさん作るのよ!」
「それ昨日も言われた!大丈夫だってばっ!」
「気をつけるのよぉ〜!」
泣きながら私のことを見送るお母さん。
危なっかしいからって...私だって今日から花の女子高校生!
運命の人と結ばれて、お母さんとお父さんのように幸せになってやる!
「まずは友達作りだよね!」
私はどんな人に会えるか楽しみに走って行った。
「んんっ...?」
スマホの地図を見ながら学校へ行こうとしたんだけど...
「んんんっ...?」
いつの間にか知らないところに来ちゃったみたい...!
もう一度ちゃんと地図を見てみる。
横にしたり、一回転してみたり...
それでもやっぱり学校が分かんなくて
「どうしよう...。迷子になっちゃった」
中学とは違う県だから、私にとってはどこもかしこも知らない土地。
そんなところに一人でいていつの間にか不安ばかりが頭を埋め尽くした。
「どうしよう...」
悩んで、私がそろそろ泣きそうになっている時
「どうした?」
後ろから、男の人の声が聞こえた。
人が大変な時に話しかけないでよっ!と思って振り返ってみると
「私と同じ高校の人...?」
その人は自転車を降りて、私の近くまで来てくれた。
「...迷子か」
はぁと短いため息をつくと「たまに居るんだよな、すっげー方向音痴なやつ」とジロッと私の方を見るので
「わっ、私だって好きで方向音痴になったわけじゃっ..!」
顔を真っ赤にしながらも反論した。
「ふっ...そんなの分かってるよ。ほら、案内してやるから一緒に行こうぜ」
そう言って、フワッと笑う男の人はとっても素敵で
ドキッ...
「...?は、はいっ!」
私の知らない胸の高鳴りが聞こえた。