「ちょっと、翔!」


私たちの後ろから聞いたことのある声がした。


振り返ると、なぜか2つ鞄を持った舞が立っていた。


「なんだよ?」


「なんだよ?じゃないじゃん、鞄忘れてる!」


「あ。」


「はい、これ。」