「深雪はさ、俺と比べられんのが嫌で不良になったんだ…」
「待ってよ。深雪ちゃんさ、蓮斗のこと、好きだと思うよ?
こないだ保健室でね、蓮斗の話になると目ぇキラキラしてたし、
蓮斗のこと、可愛いって言ってたよ?」
恨んだり嫌ったりしてたらこんなこと言えないよね?
「それに。
みんなが噂してた山岡蓮斗像って、実は山岡深雪ちゃんのことでしょ?
深雪ちゃんって相当強いんだね。
まぁ、だからってケンカを推奨するわけじゃないけど。
そこまでするって、何かわけがあるんじゃないかな」
そこまで言って、私は口を押さえた。
そんなとこまで入り込まれても困るよね…。
