教室に戻ろうと、リュックを背負う。 「今日帰んの早くね?」 「でも何か蓮斗考え事してるでしょ?」 だったら1人の方が良くない? 「いや、その事なんだけど。相談っつーか、聞いてほしいっつーか…」 なんだ。 聞いてほしいならそう言えばいいのに。 「どーんと頼りなさい! さぁどうぞ!どんどんどうぞ!」 私は正座・立腰と、姿勢を正し、真剣さをアピールした。 「そんなかしこまらなくても…」 そう言われて、それもそうだと足を崩す。 私が蓮斗の瞳を見た時、蓮斗は口を開いた。