不良と呼ばれた君に、私は恋した




「どうしたの?」



「いや、…何て言うか…、ちょっとな…」



しどろもどろになりながらも、何とか伝わるように言葉を繋いでくれる。



「そっか。じゃあごはん食べよっか」


「…え…?気にならねぇの?」



あ、あんまりあっさりすぎたかな?



「いや、気にはなるけど。


言いたくないことの1つや2つ、誰にだってあるし。それをわざわざ聞き出したりしないよ?


蓮斗が話したくなったら話してくれていいし。


聞いてほしかったら聞くし」



知られたくないことを詮索されたら誰だって嫌だろうしね。



意外と私、あっさりしてるでしょ?



「そ、…か…」