お昼。 私はお弁当の入ったリュックを背負い、いつも通り学習室の前に来ていた。 そして、古びた扉に手をかける。 「だからやめとけって言ってんだろ!!」 何やら中で口論が行われているようす。 私がドアを開けると、 「わわッ!?き、切る!」 と言って電話を切った蓮斗がいた。 何をそんなに慌てているんだ。 「何だ、栞奈か」 安心したように笑う蓮斗。 本当に何かヘンだよね。