不良と呼ばれた君に、私は恋した




顔のいかつい市松先生も、今となっては見慣れた。



…というか、感謝しなきゃね!



昨日の集会の時に色々取りはからってくれたの、市松先生だし。



HR、話聞いてないけど、終わったら市松先生にお礼言おうかな。



「…今日の連絡事項は特になし。じゃ、1時間目の準備しろよー」



HRが終わり、私は先生に駆け寄る。



「先生、昨日はありがとうございました」



「お?いや、まさか高梨が山岡と、……なぁ?」



先生は顔をにやけさせている。



私が蓮斗と付き合ってるってばれちゃったか。そりゃそうか。



「まあ…。どっちにしろ、蓮斗が不当な扱いを受けるのは嫌でしたし」



そう告げると、先生はウンウンと頷いた。



「高梨だったら、山岡兄弟も任せられるな」



……兄弟?