私は私の物語を作るもんね。 絶対にマンガに似るような物語にはしない。 「栞奈ー。ごはんー」 ママが階下から私を呼ぶ。 「はぁーい」 私は元気に返事をして、キッチンに急いだ。 栞奈の部屋では、机の上にあった本が風により、パラパラとページが捲れていた。 最後のページには、 彼らのキスシーンが描かれていた。