不良と呼ばれた君に、私は恋した




「ごちそうさま」



やはり律儀にごちそうさまもするんだ。



私もそれに倣い、ごちそうさまをする。



「なぁに真っ赤になってんの?」



そんなこと言わないでよ。



そんなこと言われたら、もっと意識しちゃうじゃん。



近くに蓮斗を感じる。



これって幸せなことなんだ。



「もっかいする?」



「え……?」



もっかいって、…まさか……。



彼の言わんとしていることを察した私は顔が更に熱くなるのを感じた。



近づいてくる、彼の顔。



耳元で、彼は再度言う。



「もっかい、キスしよ」



私が頷くのを待たずして、彼は私の唇に何度もキスを落とした。