蓮斗は私の姿を確認すると、瞬間、抱きよせた。
蓮斗の胸の中、私はただただ困惑して、どうしたら良いのか考えていた。
「蓮斗さん。すみませんしたッ!!」
「俺ら、そこの栞奈さんに教えられたんス!」
「蓮斗さん、俺ら蓮斗さんが不良じゃねーって知って驚きました。
けどやっぱ俺ら蓮斗さんを尊敬してるんでッ!
これからもッ!」
「「よろしくお願いしアス!」」
ん?
私、出る幕なし?
というか、何この待遇の違い。
蓮斗、こんなに不良に尊敬されてたの…?
すごい…。
何か感動した。
私は青春を見たような気がして、彼らに拍手を送った。
