「…わぁお。ありがとうございます」



1日でオトモダチがこんなにできるなんてびっくりだ。



しかも不良さん。



不良って悪いひとばかりじゃないんだなぁ。



やっぱり、不良になるまでにはそれなりの理由や過程がある。


ひとの感情って複雑で難しいし、人それぞれだから、

蓮斗みたいな不良も、

ケンタ先輩みたいな不良も、

それこそ非情な不良もいるのだろう。



「…あぁ」



ケンタ先輩が応えたその時だった。



倉庫の扉が開き、1人の少女が入ってきたのだ。



「…あ、栞奈ちゃんやっほー。何、連行されたの?それとも告白現場だったりする?」