不良と呼ばれた君に、私は恋した




いや、結果オーライじゃねーよ。



不良の視線ひとりじめしても嬉しくない。



「…何なの。君ウケ狙ってんの?」



黒髪くんが冷たい視線を送ってくる。



「何でやねん。断じてちがうわ」



別にこの雰囲気でウケ狙おうとするほど怖いもの知らずじゃないし。



「…おまっ…まじウケるんスけどっ…」



茶髪がついに腹を抱えて笑い始めた。



「…え、今の会話のどこにウケる要素があるんです?笑いの沸点低……」



「…気にすんな。こういうやつだ」



金髪さんが言う。



「さらっと流されると傷つくっスよ……」



ま、やっぱり結果オーライみたいです。