不良と呼ばれた君に、私は恋した




金髪学ランくんが向かった先は倉庫。



少し前までは体育用具室だったのだが、今となっては不良の溜まり場と化している。



…不良!?



本物の不良さんでしたか。



「…入って」



そう言われて入るバカはいない。


私は金髪学ランくんの脇を抜いて逃げる。



これでも元バスケ部ですから!



しかし、案の定と言うべきか、逃げた先には金髪学ランくんのお仲間と思われる方が。



「…逃げないでくれる?」



その低い声に、私は従うしかなかった。