不良と呼ばれた君に、私は恋した




「………おい」



ひぃっ…!


ものすごい凄まれてる。


どうしようどうしよう…。



「…あんたが高梨カンナ?」



「…ふぃ?は、い」



何で私を知ってるの?



「…あのさー、あんたに用があんだけど」



…え。


やだやだやだやだ…!


そんなに怒らせちゃったの…!?



「…来てくれるよな?」



「…………………はい」



私は頷くことしかできなかった。



怒らせちゃったなら謝らないと。



ここで初めて彼のスリッパを見た。


スリッパの色が青だ。


3年生じゃん…。



もう、私生きて帰れるか不安です。