込みいって尋ねるのも失礼だと感じ、私はそれ以上は詮索しなかった。
「…それじゃ、そろそろ教室に戻るね」
時間的に、もうすぐ4時間目が始まる。
「…はぁーい。ばいばい、栞奈ちゃん」
笑顔で送りだしてくれた深雪先輩に感謝。
4時間目って何だっけな…。
数学…?じゃないな。
国語…?でもないし。
そんなことを考えながらぽやーっと歩いていると、誰だか知らないが、金髪学ランくんにぶつかってしまった。
「…っ。すみません…」
恐る恐る身長の高い彼を見上げると、やはり彼は私を見下げる形になっていて。
ここからだと、すごく睨まれているようにしか見えないのです。
びくっと震え、私はそのまま硬直してしまった。
