……そんな病名があったのか…。



どんな症状なんだろ。



…聞くのも失礼だよね…。



「…真に受けないでよ。冗談よ」



「あ、なぁんだ」



「…あなたが、カンナちゃん?」



「…はい。何で知って…」



「だって有名だもん。蓮斗のカノジョなんでしょ」



「…はい、まあ……」



「…ふぅん」



それ以上は何も尋ねてこず、彼女はまた音楽の世界へ入ってしまった。



私は紅茶を飲んでしまってから、ベッドで眠りについた。