不良と呼ばれた君に、私は恋した




ある漫画に目がいく。



【ナマイキ彼氏】



「『ついに200万部突破!純粋女子×不良男子の泣ける恋!!』か。


こんなのあったっけ。面白そ〜」



その漫画を買い、私は本屋さんを出た。



「…あ、」



本屋さんを出てすぐのところにちょっとしたミニゲームセンターがある。



クレーンゲームが主だが、さすがゲーム、意外と人がいるものだ。



その中に、いたのだ。


さっきの少年が。



クレーンゲームにだるそうに向かい、座り込んでプレイしている。



それなのに、彼の側には棒つきキャンディーがいっぱいに詰めこまれた袋とチョコが半分くらいの袋があった。



なぜにそんなにとれるんだよっ。